#書けたら書きます

おてらテンプル(化物語)

『狂気』のイデオンと『病気』のエヴァ -接触篇-

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イデオン(以下イデ)とエヴァンゲリオン(旧版、以下エヴァ)って似た設定で過程も一緒でオチだけ違う作品なのに、この2つを比べてる人あんまいないなと思って書き始めました。

(1つだけ比較しているサイトがあったけどインターネット黎明期のサイトで更新も止まってました)

というかエヴァ知名度わりとあるのにイデはなんかしょっぱいのでほぼイデの布教のためです。どっちかだけ見て語るのはもったいないくらいどっちも凄い作品だと思ってるので、これを機にどっちも見てね。

 

※あと筆者はエヴァ好きだけど嫌いなので私情混じりで結構ボロクソ言いますが気にしないでください。※

 

  • 「イデ」とは何か。「エヴァ」とは何か。

細かいところは各種Wikiとかにぶん投げます。

伝説巨神イデオン

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1980年〜1981年の富野由悠季のアニメ作品。劇場版の『接触篇』『発動篇』は1982年。

TVアニメ版は全39話。打ち切り。

「でんせつきょしん」ではなく「でんせつきょじん」。

 

知っている人からは概ね「皆殺しエンド」「黒富野の極致」として扱われる作品。人間どうしの相互理解とすれ違いを描いた重厚な群像劇。主役ロボットたる?イデオン(とそのエネルギー源たるイデ)が素性を表してからは、もう力が凄すぎるのでほぼ終わらせるための舞台装置と考えた方がよい。

 

新世紀エヴァンゲリオン

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1995年〜1996年の庵野秀明のアニメ作品。劇場版『シト新生』『Air/まごころを、君に』(俗に言う春エヴァ夏エヴァ)は1997年。

TVアニメ版は全26話。事実上の打ち切り。というかぶん投げエンド。ソース不明だが総予算は800万だったが途中で使い切ったらしい。なお予算だけでなく納期も時間も足りなかった模様。

 

知っている人からは「SFアニメ」「いやロボットアニメだろ」「出てくる大人が全員クソすぎる」「意味がわからなくて切った」「味のしないガムにファンが考察で味付けして楽しんでる作品」だの賛否両論(?)。

基本的に主人公碇シンジの目線を通して世界規模で人類ヤバイ的な話が進んでいく、「セカイ系」のハシリ。社会的影響と90年代後半の世紀末な雰囲気があった日本に大ウケし、多大な影響を与えた。

こちらはロボットがかなり戦闘するが映画では舞台装置になる。

 

エヴァは監督がアニメファンのためかなりイデをパク…オマージュしているのでその点を上げる。

 

・ロボットがピンチにならないと本気を出さない

    イデオンエヴァともに自分から攻めるタイプのロボではなく、防衛本能によって動いている。

    イデオンを動かしている「イデ」はより純粋な魂、具体的にいうと子供やいずれ生まれ出ずる子供を守ろうとしてそのエネルギー"無限力"(むげんちから)を発揮する。

    エヴァの中の魂は基本的に専属の操縦者を守るためにその力を発揮する。(零号機参号機量産型を除く)

というか暴走して本来の無限の力を発揮する。

・よくわからない古代文明のものを使っている

    イデオンは第六文明人というだいぶ古い人たちの遺跡から発掘され、同じくイデオンを狙っていた種族から逃げるため、応戦するためによくわからないまま使われる。

    エヴァは第一始祖民族という地球に最初に産まれた生命体のデッドコピーであり、どうやら敵らしい使徒に応戦するためよくわからないまま拘束具と外部電源を装備している。

どちらもよくわからないブラックボックスを使っているため、原理を解明しようとする人がいる。エヴァでは皮肉なのか「よくわからないものを無理して使うからよ」なんてセリフもある。発言者も実はよくわかっていなかったが。

・過程でみんな死ぬ

     厳密にいうと死ぬわけではないが一応。

    イデオンでは次世代で完全な相互理解ができる生命体が産まれる可能性のためにイデが発動し、全ての生命が一つになる。おそらく次世代でも無理だろうが。

    エヴァでは人間の欠けた自我と魂を補完するためという建前でサードインパクトが発動し、全ての生命が一つになる。

 

その他の似ている(エヴァが似せた部分)としては

・映画が総集編+ちゃんとしたラストの2本立て

・アニメでは描けない描写のために実際の映像を使用している

・敵も大元を辿れば同じヒト

打ち切り

等々。白旗や0≒∞やロボットが啼くのもオマージュかもしれない。

 

 

 

予告

 

続きます。